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掴めそうで掴めないxx。
No.
2025/09/09 (Tue) 02:13:44

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No.16
2011/06/22 (Wed) 18:32:11

(朱鷺乙姫の、自室。かちかちと着信を知らせるランプが瞬き、その名を見れば慌てて電話を手にして。通話ボタンを押せば耳に当て―聞こえてくる相手の声に「うん、大丈夫」と答えて通話を始める)

『夜にごめんね、ばたばたしてた?』
「ううん、今は何もしてないよ」
『そっか、やっぱり組織に入ると夜でも忙しいのかなって思ってたから』
「そんなことないよ。……明音こそ、今なにしてる?」

(普段の彼女からは想像もつかないような優しい声と明るい笑顔で、相手と会話し続ける。それもそのはず、相手は自分と親しい姉…のような人物だから。)

『私はお風呂の順番待ち。今日はお義母さんに取られたのよね』
「いっそ最後に入れば、誰にも急かされない、よ?」
『あ、そっか。乙夜がいつも最後に入りたがってたのって、それが理由?』
「きっとそうだね。今でもそんなに変わってないよ」
『ふうんー、乙夜も元気なんだ。…よかった、二人とも何ともなくて』

(心配するような声にぎゅっと携帯を握りしめる。つとめて冷静に大丈夫、そう返事したためか彼女も何ともない調子でそう、と言った。―そうしてすぐにお風呂に呼ばれちゃった、と残念そうな声が聞こえて)

「またいつでもかけて。ボクも、明音にかけるから」
『うん、待ってる。乙夜にもよろしくね?じゃあまたね、乙姫』

(じゃあ、と軽く返して電話を切る。心配そうな彼女の声を思い出し、また携帯を強く握ってため息ひとつ)


―大丈夫だよ、明音。
ボクも乙夜も、亘理さんみたいにいなくなったりしないから。



…というわけで大上さん家の娘さん、明音さん初登場。七尾の回想に出ていた「大上家の娘」は彼女です。
やっとこさ明音のプロフィールをちょこっと公開したので、記念(?)にひとつ記事を。他の人間との関わりは後々こうやって明らかにしていけたらなーと。思っています。

それはそうと、紅子さんには早瀬くんのアイコンの件でご迷惑をおかけしてしまいました…orz
さなえお姉さんの動向が気になってしょうがない毎日。あの謎めいた台詞の真相がわかるのはいつなのだろうと日々わくわくてかてかしております(←)
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