掴めそうで掴めないxx。
No.18
2011/08/07 (Sun) 23:19:34
……!
……なんだ、寧子か。夜に一人で出歩くと危ない……なんてお前にかける言葉でもないな。
うっさい、わかってるわよ。
物騒なことに変わりはないから、せめて武器ぐらい携帯はしておけ。
………。
………。
……ひとつ言っておきたいことがあるんだけど。
なんだ。
アンタは、あたしを随分と可愛がってくれたわね。ありがた迷惑、大迷惑だったけど。
そうだな。随分と昔の話のような気もするが。
あたしがどんなに怒ろうが、あんたは一度も怒り返したことなんてなかった。
そうだとも。怒っているお前の姿は微笑ましかった。私がそれに怒ることなどない。
―嘘つき。あたしの姿なんて、どうとも思っていない癖に。
…なんだって?
アンタは、あたしの姿を通して、誰かを見ていた。それが誰かなんて知らないしどうでもいいけど、あたしは―それがたまらなく不愉快だった。
………。
あたしが言いたいのはこれだけ。じゃ。
……ああ。
何か書こう何か書こうと思っていたら、珍しく七尾が出てきました。
そういったわけで寧子は七尾が嫌いでしたが、「あたしを見てよ!」なんて乙女な思考を寧子が持つはずもなく。「誰か」を見るためのツールのように扱われるのをよしとしなかったのでしょう。昔は寧子の気性が荒ぶっていたのでいっつも喧嘩ばかりしていましたが、少しだけ、ほんのちょっと落ち着きを持ったのでこういう話もそろそろできるかな、と。
タイトルは思いつかなかったので、BGMにしていた曲から連想。ツイッターで呟いていた彼らです。
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