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掴めそうで掴めないxx。
No.
2025/09/08 (Mon) 03:52:20

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No.23
2011/09/18 (Sun) 00:56:20

キャラ日記「Satisfaction.」は前のブログ(http://rabbitpunch21.jugem.jp/)に仮移転しました。
IDとパスが判明してまた編集できるようになったこと、背後自身がJUGEMブログに慣れていることなどから移動しようと思っているのですが、如何せん広告が少し邪魔なので考え中です。
これ以降は上記URLの日記にて更新しようと思うのですが、やはりデザインや広告を気にしてこちらに戻ってくる可能性もあるので、仮とさせていただきました。まあ7割方移転する気ではありますが(笑)

そんなわけでリンクの張り替えはご自由にどうぞ!
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No.20
2011/08/18 (Thu) 14:00:43



(―…ツー、ツー、と会話が途切れた音が聞こえる。勝手に電話をかけて来たかと思えば、特に大した用事も情報もなく一方的に会話は終了した。されとて怒ることもない。これが自分と彼の日常で、いつもの事なのだから。何も言葉を発しなくなった携帯電話をポケットにしまい、自室のベッドに倒れ込んだ。どうせ大上からの監視は2、3日経たないと戻ってこない。気付かないフリにももう飽きたので、今度その姿を見つけたらひっ捕まえてやろう。そう決めてそっと目を閉じた。その暗闇にぼんやりと和服姿の男性が浮かぶ。お嬢様、と。いつもの仏頂面で彼女を呼ぶ声が聞こえる気までした。その瞬間、ぱちりと目を開けてその幻想をかき消す。敷島亘理の幻覚など、今の自分にとって不要なものだ。―本人で、なければ。本人でなければ意味がない。敷島亘理自体を見つけられたなら、彼女に逢えるも同然なのだ。敷島本人から彼女の情報を聞けるとは思っていない。そう、すべては「協力者」からの見返りを得るため。感情面から見ても、自分が探すより「協力者」に任せたほうがきっと見つかりやすい。だから、自分も早く探さねばならない。敷島亘理の足跡を。0から1へ、手掛かりを生み出さねばならないのだ―そこまで逡巡して、そっと目を閉じた。今度は幻覚など見えなかった)


と、いうわけで。大上さんと電話していたのは七尾さんでした。過去と現状を明かしたいようなそうでないような…そんな気持ちで書いていたらなかなか核心に迫ったことが書けません。捜索のやり取りのシーンでも書けたら、今二人が何やってるかがわかりやすいのかなとは思いますが。野営所や神社で皆さんにすっかり弄られまくった大上ですが、実はこんな人間でもあるんです、というのを見せたいです。
No.19
2011/08/11 (Thu) 02:18:46

大上明良

(レイアークの本部、その外壁に腰掛けて悠然と煙草をふかす男がひとり。数十分経った頃、彼の足元には無数の煙草の吸殻が散らかっていた。―やがて、ふう、と大きなため息をひとつ零して暗闇に目を向けて)

……遅え。誰を待たしてると思ってんだ、ああ?

(何もない暗闇。―だがしかしそうではなかった。闇と同化した一人の女性が、それに対して返答をする、)

……申し訳ありません、若様。
何度も聞いた言葉だ、小夜。いい加減定刻通りに来いよ。
努力はしております。
それも聞き飽きたぜ、ったく。時間も惜しいからとっとと報告。
はい。―まず七尾ですが、今の所動きに変化は見られません。
どうせアイツの事だ、裏でこそこそやってるかお前が離れてる間にやってるかだろ。次。
朱鷺ですが…頻繁に連絡を取り合う相手がいるようです。ほぼ毎晩、短い時間ですが携帯で通話をしている姿を確認しました。
離れた実家、か?独り立ちできねえ馬鹿でもないだろうが……気になるっちゃ気になる、か。次。
時鳥ですが、こちらも特に目立った動きはありません。
こそこそ動くのは女一人で充分ってか?まあいい、他に気になったことは?
いえ、特には。
…まあそんなモンか。わかった、引き続き3人の動向監視。それと、朱鷺乙姫の携帯の確認。
どこまで見ましょうか、若様。
…変に疑い深いと聞いたからな……通話相手の確認ができればいい。
わかりました。…では、またひと月後の定刻にてお会いしましょう。
次は遅れんなよ。
努力します。―では。

(この言葉をきっかけに、闇に紛れた気配は跡形もなくなる。一方の大上はと言えば、散らかした煙草の吸殻を片付けるでもなくその場でおもむろに携帯電話を取り出した。黒い、スライド携帯。登録はしていないが故に頭にインプットした番号を手で打って発信し、耳に当て―相手が取ったことがわかれば確認もせず話し始め)

…いちいち手間取らせんなクソ野郎。
『それはお前も同じだろう』
お互い情報は生で会って、か?
『………』
直に交換するほど価値のある情報をてめえが持ってるなら考えてやってもいいぜ。ま、俺にはないと先に言っておくけどな。
『情報の価値を決めるのは、提供者ではない』
なら受注側の前提を教えてやる。敷島亘理の行方に直接関係のある、または結びつきそうな情報、だ。
『…電話で気軽にその名を出すんだな、お前は』
敷島亘理の名を聞いて誰かわかんのは、それこそお前とお前の探し人ぐらいだろ。
『………』
ま、お互い気長に行くしかねえわな。―それが嫌なら、とっとと有力な情報稼いでこいよ。
『お前に言われなくてもわかっている、いちいち指図するな』
だったら小夜にこそこそするな。
『だったら私にその監視をつけるな』
………。
『………』
…善処する。言いたいことはそれだけだ、じゃあな。
『―待て、大上』
ああ?
『…彼女の居場所に関する情報は?』
……それこそ直に会って話すことだろ。

(そう言って電話を耳から離して、ぷつ、と通話を切った。懐に電話をしまえば、何事もなかったかのような顔で吸殻を踏んで施設の中へと消えていった―)



最近まったく出番のなかった大上さん。過去から繋がる話とともに大上家時代の付き人の小夜さんに初登場していただきました。小夜さんは大上さんの命令でいろいろ動き回る人ですが、情報収集の命令が多いようです。こう見えて意外と人使いの荒い大上さん(笑)やりとりを見てもらえばわかるように、非常に端的な感じです。このやりとりが間柄を表しているかな、と。
ちなみに最後の大上さんの電話ですが、お相手は皆様の想像にお任せということで。…絶対話し方でバレますけどね!

No.18
2011/08/07 (Sun) 23:19:34

七尾円 柴野寧子

……!
……なんだ、寧子か。夜に一人で出歩くと危ない……なんてお前にかける言葉でもないな。
うっさい、わかってるわよ。
物騒なことに変わりはないから、せめて武器ぐらい携帯はしておけ。
………。
………。
……ひとつ言っておきたいことがあるんだけど。
なんだ。
アンタは、あたしを随分と可愛がってくれたわね。ありがた迷惑、大迷惑だったけど。
そうだな。随分と昔の話のような気もするが。
あたしがどんなに怒ろうが、あんたは一度も怒り返したことなんてなかった。
そうだとも。怒っているお前の姿は微笑ましかった。私がそれに怒ることなどない。
―嘘つき。あたしの姿なんて、どうとも思っていない癖に。
…なんだって?
アンタは、あたしの姿を通して、誰かを見ていた。それが誰かなんて知らないしどうでもいいけど、あたしは―それがたまらなく不愉快だった。
………。
あたしが言いたいのはこれだけ。じゃ。
……ああ。



何か書こう何か書こうと思っていたら、珍しく七尾が出てきました。
そういったわけで寧子は七尾が嫌いでしたが、「あたしを見てよ!」なんて乙女な思考を寧子が持つはずもなく。「誰か」を見るためのツールのように扱われるのをよしとしなかったのでしょう。昔は寧子の気性が荒ぶっていたのでいっつも喧嘩ばかりしていましたが、少しだけ、ほんのちょっと落ち着きを持ったのでこういう話もそろそろできるかな、と。
タイトルは思いつかなかったので、BGMにしていた曲から連想。ツイッターで呟いていた彼らです。
No.17
2011/07/30 (Sat) 23:58:53



……何よこの荷物。
いや、さっき郵便屋さんがたくさん持ってきてくれて。宛名見たら全部寧子ちゃんだったから、持ってきてあげたよ。
ふうん。こんなにいっぱい届くなんて、何だろ。
とりあえず、ひとつずつ開封していったら?
………全部知らない奴から届いてるんだけど。開けるの怖いからアンタ開けてよ。
はっ!?い、いや、寧子ちゃん宛てに届いた荷物は、やっぱり寧子ちゃんが開けるべきで…。
開けろ。
はい。

えーと、まずは……これ。開けてみたけど……。
………あたしに着ろって言うわけ…?
い、いや!確かにフリフリお洋服だけど!この前も着てたから大丈夫だよ寧子ちゃん!
アンタ固まってた癖に何をいけしゃあしゃあとッ…!
あれは見慣れなかっただけでうわあごめんなさい殴らないで!

で、お次はこれ。猫模様のパジャマみたいだよ。
……ま、まあ…いいんじゃない?あたしには可愛すぎると思うけど。
ちょっと着てみたいんでしょ。
べ……っつにそんな事ない!着たいとか思ってない、届いたから仕方なく着んのよ!
あーはいはい、ごめんなさいーっと。

その次がこれ。髪の毛につけるアクセと……ええと…ね、猫耳?
髪くくるし、アクセは嬉しいけど……何よこれ。
いや、俺に訊かれても。
あたしつけないから、アンタにあげる。
いや、俺に押し付けられても!?

あ、これが最後みたいだよ寧子ちゃん!これは手紙みたいだけど。
何書いてんのよ……え?「黒いの一日貸し出し」?
え、それだけ?他には?
ええと……「誕生日おめでとう」だって。……ああ、最近誕生日だったわね、そういや。
寧子ちゃんって誕生日そんなに執着ないの?
そんなわけじゃないけど……ああ、誕生日かって思うぐらい。
ないなあ、全然。……あ、なるほど、これ全部誕生祝いの品なんじゃないかな?
え?全員知らない奴なのに、なんであたしの誕生日知ってんのよ。
さ、さあ……組織の人からとか?名簿見れたし。
…よくわかんないけど、危険物でもないからいっか。ありがたく貰っておく。
うん、それがいいと思うよ。


……で、寧子ちゃん。最後の「黒いの一日貸し出し」って何かわかる?
知り合いに真っ黒な根暗はいるけど、さすがにそいつじゃないでしょ。
だよね、人間だしねー。



はい!というわけで皆様からツイッターで頂いた寧子の誕生祝いの品々を彼女に無事手渡しました!相方を誰にしようか悩みましたが、同じ組織でかつ寧子に弱い(笑)乙夜お兄さんに。
「ねいこ」なだけあって猫グッズが多くてほくほくです。寧子はつっけんどんですが、内心プレゼントもらって喜んでますよ!このつんでれめ!何はともあれ、お祝い本当にありがとうございましたー!

……何気に鎮くんの表現の仕方がひどいですね。あ、後で叱っておきますゆえ…!(★)
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